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作品を読んだり見たりする時の、目的の明確化の例を挙げてみた

論文や本を読んだり、映像作品を見る時に、普段はあまり目的なく、漠然と知識を高めたいとか、もっと色んなことを知りたいとか、物語を楽しみたいと思って読んだり見たりすることが多い。これでも良いとは思うのだが、より一層作品の深い部分まで理解し、自分の糧とするには、最初にその作品を読んだり見たりする目的を明確にしておくと良いと考える。以下では、それぞれについて3つずつ、目的の明確化の例を提案していく。

 

学術論文を読む場合の目的は、知識を高めることに加えて、

  1. 新たな疑問を発見して、新しい研究のアイデアを見つけること
  2. 現在行っている自身の研究に必要な知識・知恵の調査を行い、自身の研究にフィードバックさせること
  3. セミナーで論文紹介をするために精読すること

が考えられる。

 読む前にどのような目的で読むかを明確にして、意識して読むようにすると、何に着目して読めば良いかがわかり必要な情報を取り込みやすくなる。上の2について例えば、ある論文での計算結果と別の論文での計算結果を比較したい場合、同じことを示した図を見比べて読むようにすれば、違いが明確になる。例えば、ある解析的な数式を導出したい場合、どのような仮定が導出の際になされているか意識して読むようにすると、最後に導かれた数式の適用範囲が明確に理解できるようになる。

 

読書、ここでは特に小説を読む目的について、

  1. 登場人物に感情移入して、文章に書かれていないことでも仕草や行動から、人物の感情の動きを想像し、人を思いやる力を高めること
  2. 音読することによって、更に人物になりきって読むことによって、表現力を高めること
  3. 書かれている描写から、イメージを働かせて頭に情景を思い浮かべ、想像力を高めること

が考えられる。

 

映像作品、ここでは特にアニメを見る目的について、

  1. 見終わった後に、物語を振り返って感想を文章に書き起こすことによって、記憶力や自分の言葉を表現する力を鍛えること
  2. 映像の細かい描写部分に注意を払って、何故この描写が必要なのかと想像を巡らせ考えることによって、より物語の深みを味わうこと
  3. 伏線に注意を払って、その後の物語の展開をすばやく想像し、予想が当たるかどうかに刮目すること

を考えた。