『さよ朝』を視聴した

（ネタバレあり）飛行機の中で、『さよならの朝に約束の花をかざろう』を視聴した。子供の容姿でありながら数百年の寿命を持つ「別れの一族」の一人であるヒロインのマキアが、人の子を拾って母として育てていくという物語である。人よりもずっと長生きするために、いつかは別れが来てしまうことを知りながら、拾い子エリアルを必死に懸命に育てていくマキアの日々が描写されている。エリアルが子供の間は、一族の秘密がばれないように居場所を転々としながら多くの苦労があったものの、親子関係がバランスよく保たれているように見えた。年月が経って、エリアルが成長していくにつれてそのバランスが崩れていってしまう。エリアルがマキアに向かってひどいことを言ってしまう場面がそのことを物語っている。マキアが母になろうとして苦労してきたことを思うといたたまれない気持ちになった。しかしエリアルはエリアルでそんな彼女を守っていきたいのだという気持ちを持っていた。この場面周辺の登場人物の気持ちの変化は大きい。

（続く？）